ついにこの時が……
1995年に登場し、現在は本線・神戸高速線(高速神戸以東)・武庫川線で日々活躍している阪神5500系。
阪神5500系の塗装はこれまでの普通用車両のイメージを一新し、外部塗色は36年ぶりに変更が行われた。
従来は旧来の上部クリーム、下部マリンブルーであったが、「震災を乗り越えて新たに出発する」との願いを込めて、上部を「アレグロブルー」(空色)、下部を「シルキーグレイ」(淡灰)のパステル調の新塗装が採用された。
リニューアル改造工事で塗色が変更
そんな阪神5500系だが、デビューから20年経過したということで、近年リニューアル工事が着々と行われている。
塗装は阪神間のモダンな街並みをイメージし、上部が「ラピスブルー」、扉と下部が「モダングレー」となった。塗り分け線の位置が下に広がり、青色の面積が大幅に広がった。この塗装変更は一目でリノベーション車両が分かるように配慮したものである。
最初のリニューアル施工編成となったのは5501Fで、2017年5月2日から営業運転に復帰している。
5500系全編成リニューアルへ。
リニューアル工事も続々と施工されついに残すは5509Fの1編成のみとなってしまった。
鉄道ファン、特に撮り鉄は少しでも記録しておこうと運用を特定しては撮影・乗車を繰り返していた。
そろそろかな…と思えば入場せずに運用に入り続け、今の今まで走り続けてきた。
そして遂に、入場の時を迎えた。
ついにその時が…
2022年2月6日。「今日で運用を終えて入場するのではないか」という情報を聞きつけ、尼崎へ。
ホーム上にはたくさんの鉄道ファン。
みんなに見守られながら5509Fが入線してきた。この駅で車両交換。5711Fとの並びが見られた。
入線後すぐに幕回しを行い、留置線へと引き上げて行った。
数本列車の発車を待ったあと、留置線から車庫方面へと進んで行った。
この編成のリニューアル工事により、5500系のアレグロ塗装編成は消滅、アレグロ塗装を纏っている阪神の車両は5550系5551Fのみとなってしまった。
数ヶ月もすれば、5509Fの新しい姿が見られるであろう。